慢性疲労症候群とビタミンD ☆セロトニン活性で集中力を高め、自律神経にもアプローチして、根本治療をしている大阪市鶴見区放出の森鍼灸整骨です☆
福島 雅典(まさのり) 京都大学名誉教授 が文芸春秋の4月号に投稿した「コロナワクチン後遺症の真実」その中で「従来の医学の常識からすると信じがたいことが起きている――。これが、新型コロナウイルスワクチン接種後の健康被害を調べてきた私の偽らざる思いです。」と述べ大きな反響を呼び、5月号で質問に回答しています。
福島先生は名古屋大学医学部卒、愛知県がんセンター・内科診療科医長。世界で最も使われる診断・治療マニュアル「MSDマニュアル」の翻訳・監修。京都大学大学院医学研究科教授として医薬品の適正使用や副作用被害防止などを扱う日本初の「薬剤疫学」講座を立ち上げ、「医療イノベーション推進センター」センター長として再生医療をはじめとして日本の医療イノベーションの数々を承認・市販まで導くなどの実績があります。
今回ワクチン後遺症の典型的な症例である慢性疲労症候群とビタミンDについても書かれています。
改善の鍵はビタミンD 「MSDマニュアル」によると、筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)とは生活を変える原因不明の疲労が6カ月以上にわたり持続するもので、いくつかの随伴症状があり、典型的にはそれまで健康で活動的であった人に発症します。ただ日本ではこの病気自体を詐病と決めつける医師もおり、多くの患者さんが症状改善に至らず、苦しんできました。 この深刻な後遺症を改善しうる“鍵”となるものが、このたび、ワクチン問題研究会の児玉慎一郎医師によって特定されました。 それは、ビタミンDです。
児玉医師が担当するワクチン接種後症候群の患者さん80人のうち、28人(35%)がME/CFSと診断されました。この28人の血中ビタミンDを測定したところ、27人が不足・欠乏していると判明。そこで、ビタミンDが豊富な食事療法や、体内でビタミンDを生成するための日光浴の推奨、さらに必要に応じてサプリメントを摂取するよう療養指導したところ、、ME/CFSの診断基準となる症状数が10.8から4.6まで減少したのです。 特に改善割合が高かった症状は、睡眠障害(71.4%)、自律神経の症状(67.9%)、免疫系の症状(66.7%)でした。 ビタミンDは免疫や神経機能のキープレイヤーですが、現代人はビタミン不足など過去の問題と思いこんでいたのではないでしょうか。正直に言うと私自身もその1人でした。
コロナ下の医療従事者361人の調査でビタミンDの欠乏が顕著に見られ、日本人5518人を対象とした調査で98%がビタミンD不足、コロナの重症化因子とするなど、論文も複数あり、国民的なビタミンD不足が、コロナの感染拡大に一部影響したのではないかと考えています。質問者の方は、もともとコロナ後遺症=ロングコビッドとしてME/CFSに類する症状があったようですが、同様の人は数多く、2021年にはロングコビッドとしてのME/CFSの研究を厚労省に要請する請願が国会に提出されています。 ただ現在のところ、厚労省のコロナ診療の手引きやロングコビッドのマニュアルにビタミンD補充療養指導についての言及はありません。
一方、米疾病対策センター(CDC)は、ロングコビッドの最新のマニュアルにビタミンDの検査項目を入れています。 研究会は厚労省に対し、ビタミンD補充療法についての臨床試験による検証や、各種マニュアルへの記載を求めていきます。 ビタミンDには過剰症があり、ワクチン接種の有無に関わらず同様の症状がある方は、医師に相談して下さい。現在症状がない人も、感染症対策としてビタミンDが豊富な食事(特に鮭などの魚)と適度の日光浴をおすすめします。