日本酒や甘酒、みそなどの発酵食品に含まれる成分に抗がん作用
―日本酒や甘酒、みそなどの発酵食品に含まれる成分に抗がん作用 「麹菌」が作る成分「Dfcy」が鉄と結合、がん細胞の死滅へ
TIS(ティーズ)編集部 国内ニュース 2022-03-10より
デフェリフェリクリシン(Dfcy)は、日本酒醸造で用いる米麹はもちろん、日本酒、酒粕、甘酒にも含まれていますが、ヒト由来のがん細胞を死滅させる作用があることが、月桂冠株式会社(京都市伏見区)総合研究所と学校法人甲南学園甲南大学(兵庫県神戸市)の共同研究により明らかになりました。
月桂冠は、次のように伝えています。「鉄」は、がん細胞の増殖に深くかかわることが知られており、鉄と結合する一部の物質には抗がん作用があるといわれています。
日本酒などの製造に用いられる「麹菌」が作る成分のDfcyは、鉄と結合する性質を持ち、米麹やそれを原料とする日本酒などに含まれています。
今回、研究グループは、Dfcyの抗がん作用について検証試験を実施。その結果、ヒト乳がん由来細胞をDfcyで処理することにより、
細胞の死滅が確認され、抗がん作用があることを突き止めました。
発酵食品はしっかり取りたいですね。また鉄はセロトニン合成に関わる大切なミネラルの一つですので、しっかり摂取しましょう。
2025年1月18日